ドーナツホールから見える宵闇

なんとなく思ったことを書いてます

思い出

バリ島の思い出

人生で海外旅行に行った経験は1度しかない。 場所はインドネシア、バリ島。 飛行機が苦手なので、あまりに長時間のフライトは無理だし、どうせ行くなら暖かくてのんびりした所が良いと思いバリを選んだ。 以前の職場でインドネシア人の方と一緒に働いた事が…

思い出話は曖昧に

コロナが流行る前のことなんだけど、 友達と二人でちょっとお洒落で可愛い感じのお店でご飯を食べていた。 私たちの隣のテーブルには若い男女が座っていたんだけど、初々しい雰囲気で。 私はその2人を見て、付き合って間もないのかな?もしくはもうそろそろ…

恋し、人

もう二度としたくない事といえば『一人暮らし』だ。 人付き合いが苦手なくせに人恋しくなるタイプなので、誰も帰ってこない家というのが嫌いだ。 誰かと一緒に住んでいても、別に四六時中話しているわけではない。 それでも自分以外の誰かがいるだけで、その…

男が狼ならば女は何だと思う?

昔、夜の駅前でお姉さんがおじさんを見送っているところを見かけた。 私はその駅で知人を待っているところだった。 お姉さんは多分飲み屋のキャストで、おじさんがお客さん。 二人ともへべれけで漫画に出てくるような千鳥足だった。 「また来てね!待ってる…

「いつもの」への憧れ

行きつけのお店を作ってみたい。 定食屋でもカフェでも焼き鳥屋でも何でも良いんだけど。 顔を覚えてもらって、欲を言えば名前も認知されたらハッピーだ。 あ、待って。ちょっと疑問が生じた。 プライベートで知り合った人に名乗る場合、苗字を伝えるべきか…

不適材の経験

小悪魔agehaが流行っていた時代、小学生のなりたい職業ランキングでキャバ嬢が上位にいた時代、多分に漏れず私も憧れた。 知り合いの紹介ということで地元の小さなキャバクラで働かせてもらった事がある。私が単体で面接に行っても不採用だったと思うが、そ…

乙女の純情をもてあそんではいけません

23歳くらいの頃、ひょんな事から同じ高校だった男の子と連絡を取り合うようになった。 同じ高校の隣のクラスだった子。爽やかなスポーツマンで女の子からの人気もあった。特に接点はなくて、廊下で見かけるから顔と名前が一致するくらいの関係。 その彼、A君…

取引不成立

悪魔と取り引きをしたことのある男性に会いに行ったことがある。どうしても話を聞いてみたくて知り合いの知り合いの、そのまた知り合いという遠いツテを辿って。 確かその時はパラノーマルアクティビティという映画にハマっていたんだけど、その映画に悪魔の…

お見合いは失敗した

先日、カフェで休憩していた時のこと(残念ながらスターバックスではない)隣の席のカップルが恐らくお見合いをされていたんだと思う。私もお見合いをしたことがあったので懐かしい気持ちになった。 お見合いって難しい。事前に写真やプロフィールは頂いてい…

甘さで癒される

落ち込んだ時に私を癒してくれるのはお菓子である。 お酒も煙草も嗜まないし運動もしないから、ついストレスの捌け口を食に頼ってしまう。 甘いものが食べたい!というちょっと暴力的とも言える欲望を抱えスーパーやコンビニで生クリームたっぷりのプリンや…

少女革命は起こせなかった

学生時代の友達の話をしよう。最後に会ったのはもう4年程前だ。 彼女はふわふわとした話し口調で柔らかい雰囲気を纏う。しかしそんな雰囲気とは裏腹に、行動はかなりトリッキーだ。私の知らない夜遊びの方法や美容の情報、株の知識なんかを教えてくれた。聞…

池袋でお尻を叩かれる

まだコロナが流行る数年前に池袋の駅構内で迷ったことがあった。 目当ての出口が見つけられなくて案内図を見ていると、急にパンッ!!という乾いた良い音と共にお尻に衝撃が走ったのだ。 え?と思いお尻を押さえながら振り返ると、私のすぐ後ろを通り過ぎて…

秘密の傷跡

左肩に傷跡があって。 ノースリーブとか着たり、予防接種のために腕まくりをすると見える。 ずっと昔の傷だからだいぶ薄くなっていて、パッと見は分からないんだけど少し肌の色が変わってしまったから光の加減でわかる。 じっくりと見たらわかる…のか? 自分…

歩け歩け

小学生の時、“歩け歩け遠足”というのがあった。 その名の通り長距離の遠足だ。 といっても小学生が安全に往復できるルートなので、今考えるとそこまで長距離ではなかったように思う。 学校から1番近い川の方を目指して行って、土手でお弁当を食べて帰ってく…

もう一度手紙を送りたい相手

保育園のころからすごく仲が良かった友達がいた。 あだ名はあっちゃん。 目が大きくて肌の白い可愛い子だった。 私とあっちゃんはセーラームーンが大好きで一緒にセーラームーンごっこをしたり、ぬいぐるみで遊んだりしてた。 家も近かったしほとんど毎日一…