ドーナツホールから見える宵闇

なんとなく思ったことを書いてます

お見合いは失敗した

先日、カフェで休憩していた時のこと(残念ながらスターバックスではない)隣の席のカップルが恐らくお見合いをされていたんだと思う。私もお見合いをしたことがあったので懐かしい気持ちになった。

 

お見合いって難しい。事前に写真やプロフィールは頂いていても、やっぱり実際に会うまでは何も分からないに等しい。写真とは印象が違うことがほとんどだ。

私も気合を入れて写真を撮りに行った。カメラマンに何度も「ニッコリ笑って目を開けてー」「はい、目を開けてー」「もっともっと!目をぱっちりしましょう!」と言われ続けたのだが、これ以上目は開かないので申し訳ない気持ちになった。

出来上がった写真はやけに溌剌とした印象の私がいて、良い意味でも悪い意味でも自分ではないみたいだ。屋内で撮ったのに背景などのセットのおかげで、まるで天気の良い日に外で撮ったようになっているのには驚いた。どのジャンルにおいてもやはりプロの技は素晴らしい。

 

当日、会いに行く時にはものすごく緊張した。いつもより少しちゃんとした服、慣れないホテルのラウンジ、話は弾まないし、何か共通項はないかとお互い目を泳がせながら必死になって質問をし合う。本当に聞きたいことは大概失礼に当たるので聞けない(キャバクラには行きますか?とか)。

それでお互いの出身地の話題を膨らませたり、好きな食べ物嫌いな食べ物を聞いてみたり、ベタだけれども「ご趣味は?」なんて会話をする。

1度会っただけでは相性の良さなどわからなかった。2度目に会ってなんとなく「違うな」と思ったり思われたりする。

 

そこで知ったのは自分の“人を見る目”は全く当てにならないと言う事。第一印象は大概後からひっくり返るし、真面目そうな人だと思っていたのに2時間も話せば「全然違うじゃん」となったりする。逆も然り。

 

「目をみれば分かる」とか「初めて会った時にビビビっときました」なんていう人は一体どこで判断しているんだろう。目とか言われても最近の女の子なんてカラコン付けてる子の方が多くない?それは関係のない話?

 

私はどれだけ時間をかけても相手の事なんて分からないと思っている。自分のことでさえ分からないことが多いのに。

だからこそ分かり合いたいと思い続ける。いつまでも発見と驚きに満ちている。

 

 

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