ドーナツホールから見える宵闇

なんとなく思ったことを書いてます

親に似るのは嬉しいことか

年々、母親に似てきている。ふとした時に鏡に写る姿、歩き方、寝起きの浮腫んだ顔、食べ物の好み、気になる音。

書き出すほどに増えていく。

私と母の関係性は、悪くないけど距離感はあるといった感じ。母は昔から仕事に没頭するタイプだったので寂しかったことも多いし、私の容姿に対して厳しかったので嫌なことも沢山言われた。そういうのが心のしこりとなっている。

 

もちろん尊敬する所や感謝の気持ちもあるんだけれど、母の嫌いな所ばかりが自分と似ている気がするのだ。

生活の中のふとした瞬間に「あっ!今の私、お母さんにそっくり」と気付いてゾッとする。

母は神経質で、昔は自律神経失調症パニック障害なんかもあり、物音や行動に対して厳しい所があった。そんな生活を「窮屈だなぁ」と感じていたのに、自分自身にも同じような神経質さを見出してしまい、夫にも窮屈な思いをさせているんだ…と気付くと申し訳なくなる。

 

大らかな人になりたい。夫はおおらかで人を許すことができる人だ。そんな所に助けられて毎日暮らしている。

夫は「お互いの足りないところを補ってるんだよ」と言ってくれるけれど、私の神経質さは一体なんの役に立っているのか。