ドーナツホールから見える宵闇

なんとなく思ったことを書いてます

アリエルにはなれない

歌が下手である。

これは子供の頃からのコンプレックスだ。

小学生の時に「音痴だね」とクラスメイトに言われたのをきっかけに、人前で歌うのが苦手になった。

「苦手だな・・」と思って歌うから、余計に声が小さくなったり震えたりしてしまう。

それでも学生のころはマックかカラオケかプリクラという世代だったので、下手だけれども歌う機会は多かったように思う。

 

大人になってからボイストレーニングの体験コースに1度だけ行ったことがある。

「音痴矯正コース」みたいなレッスンを体験させてもらった。

まず始めに先生の前で歌わなくてはいけなくて、jujuの「この夜を止めてよ」を歌った。

先生に言われたのは「全く音痴ではない。普通のボーカルコースの方が良いと思うよ」ということ。

で、30分のレッスンを体験させてもらって、結局色々考えた結果ボイストレーニングに通う事はしなかったんだけど「音痴ではない」という発見が驚きだった。

 

クラスメイトからも家族からも「音痴だ」「歌が下手だ」という評価だったのに、プロの先生から見ると「音痴ではない」なのか。

それなら、私の歌が下手だと言われる原因は何だろう。

体験レッスンで「大きい声が全然出ないね」とも言われたから、それなんだろうか。

 

社会人になってからも飲み会の二次会はカラオケやボーリングなんかが多いように思う。どっちも下手だし、そもそも人付き合いも苦手だから基本的に参加しないんだけれど、歌が上手い人はこういう時良いなあと羨ましい。

 

「一度で良いから歌を褒められてみたい」という願いは心の奥底でくすぶっていて、時々思い出したかのようにボイストレーニングの教室を調べてしまう。

1人でこっそり練習できたら良いのに・・と思うけれど、やっぱり上手くなるには客観的な指摘や指導が必要なんだろうと思う。

せめて笑われないくらいになれたらいいのに。