忘れっぽい自分が嫌になったり、
いつまでも忘れられない自分が嫌になったり。
産まれてから一度も働かずに生きて行く人もいるんだよなぁと思いを巡らせる。
それが幸せかどうかは置いておいて。
それで、やっぱり人との縁は大切なんだと思う。
どんな場面でも味方は多いに越したことはないし、チャンスは、選択肢は、依存先は多い方が良い。
自分が縁を大切にできないのは、そもそも人との関わりが下手だからめんどくさいというのが大きい。
もう誰にも嫌われたくないし、誰にも怒られたくない。かといって好かれて甘えられても困る。
お酒は苦手、タバコも吸わない、夜遊びなんてしたくないという私は、基本的に「ノリが悪い」と称される。
うまい返しも、気の利いた冗談も言えない。
だから相手の顔色を伺って愛想笑いで場をやり過ごすしかないんだけど、時々それに疲れることがある。
突然全てを放っぽり出して、飛び乗った電車が海の中を走ればいいのに。
その電車の寝台車はふわふわの真っ白なハンモックがあって、繭のようにくるまる。
お行儀悪く寝ながらチョコを口にして、泡と波の音に包まれるのだ。
未来を想像した時にワクワクしたのは何歳までだった?
私、海の近くの白いアパートに住みたい。いや、嘘だ。日本風の広い平屋に大家族で暮らしてみたい。
なんて、それも嘘かもしれない。
一番不安にさせるのは、自分の望んでいる事が自分でも分からないことだ。
向かう先が分からず、ただ毎日をやり過ごす。
こんな日常がきっと幸せなのかもしれないから、大切にするしかないんだけれど。