ドーナツホールから見える宵闇

なんとなく思ったことを書いてます

ミステリーは苦手

謎が謎を呼ぶ・・みたいなものが苦手だ。

昔はサスペンスもミステリーも好きだった。難解な物語が最後に伏線回収される爽快感や、点と点が繋がっていくようなストーリーも楽しめた。

でも最近は疲れてしまう。ハリーポッターシリーズも途中で心が折れた。登場人物の多さと、1人1人の背景や生い立ち、心情を考えていくと頭がパンクしそうになる。

そんな理由から『進撃の巨人』も『東京リベンジャーズ』も『呪術廻戦』も途中で読むのを止めてしまった。色んなことが把握しきれない。

もっと分かりやすいものが良い。もっと単純で初代ファミコンのような世界。前と後ろに進むだけで奥行きはなし。道は真っすぐ続いてる。ボタンもAとBだけ。マップなんてない。

最近のゲームは難しすぎて楽しめない事の方が多い。

 

現実の世界は単純なんだろうか。それとも複雑なんだろうか。

“単純なものを複雑に考えてすぎているんだ”なんて何かの本で読んだことがあるけれど。実際はどうだろう。

感情があるから複雑化していくのかな?知能があっても感情がなければ、もっと色んなことが簡素化されているのかな?

 

子供の頃は目に見えるものが世界の全てだったから、分かりやすかった。

20代の頃は人も人生も複雑なんだと思っていた。言葉の裏を考える必要性や、空気は吸うだけでなく読むものなんだと知ったから。

最近はよくわからない。自分なんてかなり単純な生き物だと思う。

太ったら凹む、甘い物を食べると機嫌が良くなる、夜更かしはできない、運動は苦手、歌も苦手、踊るのは好き、散歩が好き、犬が好き。

でもこの全てを掲げて歩いているわけじゃないから、他人から見たら単純も複雑もないだろう。

相手の全てが分かったらラクかもしれないけど、それはそれで味気ない気もする。

失望する事も増えるし、逆に感謝するべき事も増えるだろう。

こうやって想像すると、結局「どちらとも言える」という答えにしかたどり着かない。

だからミステリーは苦手なんだ。