ドーナツホールから見える宵闇

なんとなく思ったことを書いてます

ゼロ距離の戸惑い

パーソナルスペースという言葉が浸透して、「私はパーソナルスペースが広いから」とか「あの子はパーソナルスペースが狭い」とか言ったり聞いたりする。

自分はどうだろう?スペースの広さなんて意識したことはないけれど、触られたりすると変な感じがする。

決して嫌なわけじゃなくて、緊張とも違くて、戸惑い…かな。あっ、触っちゃった!というのがそのままの感想だ。

女性同士だとスキンシップ過多な人がたまにいる。女だけでディズニーランドへ行った事があるがパレードが終わったタイミングで人が大勢動く時、「はぐれちゃうね」と言いながら手を繋がれた事がある。とても動揺した。決して嫌なわけじゃない。

ただ自分がどれくらいの力で手を握り返したらいいのか、手汗をかいて不快な思いをさせていないか、いつまで手を繋いでいるべきなのかが分からない。

触れ合っている部分に意識が集中してジンジンと熱を持っていくのが分かった。自分が男だったら恋をしていた瞬間だったのかも。

 

腕を組まれたり、髪に触られたりするのも驚いて動きが止まってしまう。笑い話をしながら肩を叩かれたりするともう話に集中できない。本当、何回も書くけど決して嫌なわけじゃない。ただびっくりするというか、どうしたらいいのか分からないのだ。

あれ、どうしたらいいの?されるがままなんだけど。

 

マッサージや美容師などのプロの方は平気。その時お付き合いしている人(今なら夫)も平気。

それ以外の友人、知人、家族に触られると、それが男性でも女性でも理由(?)がわからなくて困ってしまう。触る必要性はどんな場面でもないと考えてるんだけど。いや、嫌なわけじゃないんだけど。やめてとかも思ってないけど。

 

「一口ちょうだい」も、もちろんびっくりする。「えっと、同じスプーンで?」と思う。嫌じゃないよ、緊張するだけ。でも一緒に銭湯へ行くのは全然平気。

自分勝手で申し訳ないが、自分から触るのは平気。相手からの触れ合いに動揺してしまう。

映画やドラマで仲良く肩を組んだり挨拶でハグをしているシーンに憧れがあるんだけど、それを自分がやると思うと「?」となる。いや自分からだったらいけるのか?

 

皆んなも顔や態度に出ないだけで同じように感じているのだろうか。