突拍子もないような事をやる人が好きだ。
こちらの予想を遥か裏切って、常識なんて眼中にない。「もう一回言って」と思わず聞き返してしまうような事をやる人。そして聞き返しても結局理解できないような事をやる人。
もちろん人を傷つけたり迷惑をかけたりするのはダメだけど、そうでないのなら回りが驚くような事をしている方が面白い。
ある日突然海外に行ってしまうような行動力とか。それが日本人が少ないような地域だったらさらに面白いなと思う。
そういう人が好きで憧れている。という私自身は正反対のタイプだ。基本は保守的。守りこそ最大の攻めとまでは思っていないけれど、1つの窓に2つの鍵を付けるタイプ。
そんな自分にもどかしくなる時がある。もっと思い切って色々行動したらいいのかも、と。それで思い切った事とは何だろうと考えてみたんだけれど、坊主にするくらいしか思いつかず。私ってなんてつまらない女なんだ、とほんの少し絶望を味わった。
私には歳の離れた姉がいる。彼女はまあまあ破天荒な人だ。姉は高校生の時、夏休みにアメリカへ旅行に行った。そして2週間後に金髪になって帰ってきた。その当時、私はまだ小学生。姉がツアーではなく、何の頼りもない海外へ行き(英語も話せない)、さらに現地の美容室で金髪になって帰ってくるなんて思いもしなかった。玄関を開けた時に笑顔で金髪になっている姉を見て、母が絶句していたのを覚えている。
それから車の免許を取ってすぐに左ハンドルの車を借りて高速道路のドライブに行ったりとか。なんていうか、サンバでも聴いて年中踊っていそうな人だ。とにかく話題に事欠かない。
同じ環境で育ったのに何故こうも性格が違うのだろう。同じ物を食べ、同じシャンプーを使い、同じテレビ番組を観ていたはずなのに。
性格というのは持って生まれた要素と育つ環境、どちらの影響が大きいのだろうか。
少し昨日のブログの続きになってしまうんだけれど、見た目が与える印象は自分自身の性格にも影響を与えるのだろうか?
たとえば普段はコンサバティブな服装をしている人にめちゃくちゃギャルな恰好をさせたら?メイクも180度変えてみたら?鏡に映る自分を見るたびに自分自身に影響を受けて、立ち振る舞いや口調、思考、行動まで変化すると思う?逆もまた然りだと思う?
以前働いていた職場の先輩に自称・霊感のある人がいて、不思議なことが大好きな私はよく体験談を聞かせてもらった。
その先輩に言われて何となく心に残っているのは「宵闇の夜はもっと明るく見える恰好をしておいた方がいい」というものだ。え?そんなに暗そう?と思い笑ってしまった。そのあとしばらく髪の色を明るくしたら褒めてくれたっけな。
華やかな装いはどちらかというと似合わないと自負しているんだけど、もっとよく話を聞いておけばよかった。
過去一思い切った行動って何だった?