ドーナツホールから見える宵闇

なんとなく思ったことを書いてます

私から私への宣戦布告

久しぶりの太陽に嬉しくなって散歩に出かけた。今日こそは1人でスタバに入れるかも!とウキウキで向かったのだが結局入れなかった。

ショッピングモールに着いた途端に尻込みしたのはガラスに反射した自分を見てしまったからかもしれない。

黒のパンツにトレーナー。特におかしな恰好はしていない。でも、本当に着たい服ではないのだ。

恥を忍んで書くんだけれど、私、可愛い恰好がしたい。可愛い服着て歩きたい。可愛いというか、可憐な。今まで一度も「可憐だ」なんて言われたことはない。

 


気が強そうな顔をしているので、というか気の強さが顔に出てしまっているので。

自分でも可愛いアイテムを身につけると「なんか違う」と首を傾げる。

店員さんが着ているとまるでお人形のように見えるワンピースも、私が袖を通せば逞しい肩幅のせいで台無しになる。

それでも女性らしさが爆発したような格好がしたい。リボンとかレースとかお花とかピンクとかチュールとか。

何だって着たらいいのに、と頭では分かっている。実行に移せないのは周囲の目や言葉が気になるからだ。

 

何故ボディラインの出る服を着ると「はしたない」と言われるのか。

何故30歳すぎてハートやフリルの付いた服を着ると「年甲斐もない」と言われるのか。

お葬式に真っ赤なワンピースを着たり結婚式に白いドレスで参列しているわけじゃない。必要ならば大嫌いなストッキングも履く。TPOは弁えているのだ。

だからせめて休みの時は好きな恰好をさせて欲しい。

似合わなくても私が可愛い服を着ることは許されるはずだ。

 

ここまで衝動的に、わめくように書いてしまったけれど結局自分が一番自分に制限をかけている。

 

存分に可愛い服を着てスタバでココアを飲めばいいのに。それを私に許さないのは私ただ一人だ。

 

それでも今日、もう思い切って好きな服を着てみようと思った。外に出るかは分からないけれど、着てから考えてみれば良い。

 

頭の中で「似合わないからやめた方がいいよ」と囁く自分をぶん殴るのだ。