ドーナツホールから見える宵闇

なんとなく思ったことを書いてます

理想の今日ではないけれど

古いデジカメが出てきた。SONYCyber-shot

 

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ドキドキしながら久しぶりに充電をして中身を観てみる。

 

 

 

1番古い日付の写真は2010年だった。

今から12年前。

残っている写真は数枚だけだったけれど、そこには若い自分が写っている。

 


メイクも髪型も一昔前。服装は子供っぽい。

どこか背伸びをしているような印象を受ける。

この頃の自分が今の自分を見たらどう思うだろうか。

多分、想像していたよりもずっと弱くて情けなくて変わり映えのしない日々に肩を落とすかもしれない。

12年前の私は12年後の私が、もっと色んなものを手にしていると思っていた。

でも実際は何も持っていない。むしろ手放したものの方が多いように思う。

 


“諦めた”とは少し違くて自分には必要なかったと気付いたモノが沢山ある。

 


例えばスポーツジムに通う事、とか。

それからブランド物のバッグを買う事、明るい髪色、オレンジ系のリップ、ネイルアート、ピアスの穴、お酒を飲む事。

 


あの頃は欲しくて仕方なかったけれど、どれも私にとっては必要でなかったモノたちだ。

 


代わりに手にしたのは少しの経験値と新しい扇風機。寝心地の良い寝具と暖かい靴下。

 


どう?充分じゃない?

 

 

 

 

昔の自分をガッカリさせてしまったら申し訳ない気もするけれど、そんなに悪くないよと伝えたい。

 


あと、ずっと変わらずチョコレートが好きだよ、とも。