少し前に書いた同僚Aさんとのこと
先日、Aさんが急に「このあいだ出かけてきたんです」と、とある観光地のことを話してきた。私もその場所は好きだったので「良いところですよね」と応じる。
そしたらAさんが「それで、美味しそうなクッキーがあったので宵闇さんにどうかしらと思って」と小袋にはいったクッキーを差し出してきた。
「わあ!ありがとうございま・・」と手を出そうとしたら、Aさんは「でもこれカバンに入れていたから割れちゃってるんです。なので、これは私が自分で食べることにしますね」と言ってクッキーを手にしたまま去って行ってしまったのだ。
出しかけてしまった自分の手は行き場がなく、想像と違った展開に思考が止まってしまう。
えっと、今の話いる?出かけた話だけで良くなかった?私、クッキーもらえると思っちゃって何か恥ずかしい・・。
笑い話としてこの事を家族に話したら「それは悪意がある」と言うのだ。私から見たAさんには悪意は感じられず、ただ本当にそう思ったからそう行動したんだと思ったのだけど。
その他にも私がお土産のお菓子をAさんに渡したら後日手紙が置かれており、“美味しそうなお菓子を頂いて嬉しかったので、食べずに家に飾ってあります”と書いてあった。
・・・食べてほしかった、できれば。
何だろう、これは本当はそのお菓子がいらなかったという遠回しな表現なんだろうか。
よく分からないが、それでもAさんに嫌な感じはそんなにしないんだよな。
私の予想では全てに深い意味はなく、素直に行動している人だと思う。とっても頭の良い人だから、もしかしたら沢山の意味がこもっている行動なのかもしれないけれど。そこは本人のみぞ知るなんだろう。