ドーナツホールから見える宵闇

なんとなく思ったことを書いてます

ネイビーブルーの夜に

夜の散歩に無性に行きたくなる時がある。

基本的に夜を恐れていて、日が沈むと外に出たくないと思っているんだけど。

決して暗所恐怖症ではない。眠る時は電気を全て消す派だ。ただ夜ってなんとなく心細くなるでしょ?

それでも時々夜に歩きたくなる。できれば東京駅とかスカイツリー周辺とかちょっと明るくて綺麗なところ。上野公園なんかも良い。東京タワーの周りは結構暗い印象なんだけど、もう何年も行ってないから今はどうなんだろう。


ただ当てもなく、暖かい飲み物なんかを片手に歩けたら良い。スポーツウェアじゃなくて部屋着に近いくらいラフな格好で。お気に入りの曲を聴きながらでも良いし、街の音に耳を澄ましても良い。

夏の生ぬるい風も好きだけど秋の澄んだ空気も好き。結局なんでも好きなんだと思う。

 

そんな風に散歩をしていると時々自分の年齢が分からなくなる。分からないというか、忘れるというか、どうでもよくなる。年齢に限らずステータス全てが。SNSでプロフィールに書くようなこと全てが嘘だったような気がしてくる。

そしてどこまでも歩いて行けるような気にもなる。常に運動不足のくせに。

結果、歩き過ぎて途中でバテたりもする。行きは雰囲気に浸ってセンチメンタルな事を考えていたりもするんだけど、帰り道は「なんでここまで歩いてきちゃったんだろう」って軽い後悔と疲労感で現実に返る。

家に着く頃にはもうセンチメンタルは吹き飛んでいて、やけにスッキリとした思考と脚の疲労感が心地いい。

 

もやもやしていても、していなくても、当てのない散歩は頭の中に風通しをするような爽快感がある。私はだいたい歩いている時にブログの文章を思いついたりするんだけど、皆様はどうでしょうか?

1人で歩いていても同じ夜の中で同じような人がいる、と想像すると寂しくなんかない。

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