ドーナツホールから見える宵闇

なんとなく思ったことを書いてます

冬は夕焼けが綺麗に見える

この間の日曜日はとっても暖かくて過ごしやすい陽気だった。

久しぶりに上野公園をお散歩して博物館に入ってみたり。

冬が終わるのかなぁなんて思っていたら、一転して昨日今日は冷たい風でほっぺたが痛い。

春はまだもう少し先みたい。

といっても私は四季の中で春が一番苦手だから、飛び越えて初夏までいってほしいと願っている。

 

今日は仕事帰りにまだうっすらと太陽の光が残っていて、それが燃えるような赤と橙色と白で作られた細いグラデーションだった。

葉の落ちた木々が黒いシルエットで浮かび上がっていてとても綺麗。

目を奪われて思わず自転車を止めた。一番星は見つけられない。月も探せない。

冷たい風で指先も耳もジンジンと痛むけど、この冷たさをきっと夏になれば恋しくなる。

だから今、出来る限り感じておく。乾燥した空気を覚えておく。

静電気の痛さも雪の降る夜のシンとした静けさも、震える体もエアコンの温い風も。

全部夏に持っていけたらいい。

 

こんな風に思うのは、やっぱりどこかで冬の終わりを予感しているからなのかも。

記憶のスノードームみたいな物が作れたらいいのに。

忘れたくないものは沢山ある。忘れたいものも沢山あるけれど。