ドーナツホールから見える宵闇

なんとなく思ったことを書いてます

残り香は残らないくらいで丁度良い

 

久しぶりに香水のお店を覗いてみた。

 

テスターでいいなと感じた香りもあったが、その商品はオーデパルファンとのこと。

 

香水は香りの持続時間やエタノールの濃度によって種類が分かれているようで。

濃度の濃い順からパルファン、オーデパルファン、オーデトワレ、オーデコロンとなっている。

 

オーデコロンでさえ私にとっては香りが強く感じてしまうのでオーデパルファンはきっと付けられないだろう。と諦め、アロマオイルが配合されたハンドクリームを試させて頂いた。

 

ハンドクリームを毛先や肘の内側なんかに付けたら良いかもしれない。

 

ただハンドクリームの方だと好きな香りがなかったので結局何も購入には至らず。

 

帰り道、駅のホームでそっと自分の手の甲をスンスンと嗅いでみる。先ほど付けさせてもらったハンドクリームの爽やかでほのかに甘い香り。

探していた海の香りではないけれど、女性らしい優しい香り。

買いに戻ろうか悩んだがお腹も空いたので家に帰ることに。

 

電車内、何気なく髪を耳にかけるとふわりと先ほどの香りが・・。

ああ、やっぱり嫌だなと思ってしまった。

もっと軽く飛んでしまうくらいでいい。もう一度その香りを嗅ぎたいのに、もうそこには何もない、くらいでいい。

 

掴めそうで掴めない儚さをみんな求めてるんだと思う。

 

 

香りその物よりも、良い香りがしたなという思い出だけが一番心に残っている。

 

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