腹の上の方に、横一文字に深いシワが1本入っている。
まるでモーセの海割りのごとく、クッキリと腹が上下に分かれてしまっているのだ。
波打つ贅肉をモーセが横に割ったのかも。
だがこれは猫背になった時に肉が折り畳まれてできてしまった跡で、モーセのせいじゃない。姿勢が悪いせい。
クッキリとしたシワは、背筋を伸ばしても消えなくなってしまった。
何が嫌かと言うとね、まっすぐじゃないのよ。若干波打ってるの。
そうするとさ、胸の下にまた胸がある、ように見えるの。第二の胸、誕生。
特に下着を付けると、「え?下にこぼれてますよ?」と声をかけたくなる。
でも違うの。腹なの。
いや私もね、こんなに深いシワが消えないってことは、胸の一部なんじゃない?頑張ったらブラに入るんじゃない?なんて淡い期待を持ちまして、一生懸命上へ上へと肉を手繰り寄せてみた。
でも無理だったよね。腹が擦りすぎて赤くなっただけに終わった。
それでさ、このシワがどうしたらなくなるのか夫に相談してみたの。そしたら「痩せな」とひと言。
違うんだよなー。そういうことじゃないの!痩せる、なんて選択肢ないの!
そうわめく私に「じゃあ筋トレしな」と追い打ちをかける。もう!全然わかってないんだから!
寝起き直後はシワも薄くなっている(完全には消えないけど)。つまり、皮膚が伸びている時間を増やせば良いはずだ。そうなると、起きている時にもシワが入らないような姿勢を保持する、もしくはもっと太ってお腹をポンと出っ張らせる、の二択になる。
もっと太って・・はね、追々。多分、努力しなくとも時間の経過と共にそうなるでしょう。それまでは、姿勢を意識していくしかない。数分はキープできるが、常に、といのが難しい。普段の姿勢は無意識のものだから。
そうだ!腰痛の時に買ったコルセットを付けてみよう!これを巻けば姿勢がある程度固定されるはずだ。
さっそく骨盤あたりに巻いてみる。コルセットにうにょんと肉が乗り、これはこれで新なシワを生むのでは・・・?
使い方としては正しくないだろうが、胸の下に巻きなおした。うん、なるほどね。これなら折り畳めない。ちょっと良さそうな気がしてきたぞ!
家にいる間はこの状態で経過をみたいと思う。とりあえず午前中いっぱい試してみたら、寝起きと同等のシワの薄さ!やったね!
コルセットに行きつく前、シワの部分にガムテープを貼る、という案もあった。そうすれば折り畳まれないんじゃない?と考えたのだ。
グッドアイデアだと思ったが、夫に必死にとめられた。
お風呂上がり、暗いキッチンで1人ガムテープを握りしめる私はさぞ不気味だったんだろう。
昔の女性たちがコルセットを着けていたのも、ウェストの細さだけではなく、シワ予防もあったんじゃないか?なんて考察してしまう。
