ドーナツホールから見える宵闇

なんとなく思ったことを書いてます

ゆるい隙と色気

“色気”と聞いて思い浮かべるのはやっぱり峰不二子だと思う。

 

何年たっても彼女を越えるお色気キャラは出てこないんじゃないかな?

 

日本ではセクシーより可愛いが好まれるって聞いたことがある。

確かにテレビで活躍している女優やタレント、アイドルなんかも可憐で可愛くて清楚なイメージの方が多いかもしれない。

 

私は30代になって“可愛い”を追い求めるのをあきらめた。

もともとの顔が“可愛い”と対局にあるような造りなので、頑張るほどに違和感を生む。

そんなわけで“可愛い”はあきらめたんだけど“色気”は欲しいなと思っている。

 

セクシーアピールではなく、色気。これがとっても難しい。

間違えると下品になったり清潔感に欠けて見えるから。

(清潔だからといって必ずしも清潔感があるように見えるわけではない。と知った時はかなりの衝撃を受けた)

 

身体にぴったりした服や露出はしたくない。ハイヒールもパンプスも履きたくない。

なぜならそれら全ては私にとって居心地が悪いからだ。

本当ならブラジャーだって嫌いだ。

 

たまに外を歩いていると、犬の散歩をしている女の人がとっても色っぽい時がある。

洗いざらしの髪に上下ゆるめの服。足元はスニーカーかぺたんこサンダル。

もちろんメイクも薄い。それなのに同じ女の私から見てもドキっとして振り返ってしまうような人。

 

あんな風になりたいなと思う。一歩間違えるとただのだらしない恰好なんだけど。

 

必要なのはゆるさが生む隙なのかもしれない。

補正下着で締め上げた硬いお尻に人口的に作った色素の薄い瞳、油かツヤかわからないような真っ赤な唇。地面に穴があきそうなピンヒール。

全部綺麗だし写真うつりもいいんだろうなと思う。こんな華やかな人が自分の隣を歩いてくれたら嬉しい。

でも、一緒に寝たいとは思わない。まあ私は女だからあくまで想像しかできないけど。