ドーナツホールから見える宵闇

なんとなく思ったことを書いてます

自然に身をかませてみる

約二か月間、特に何もせずに生きてきた。

 

“何も”の中には仕事も含まれる。

 

社会人になってからこんなに長い期間働かなかったことはないから1か月を過ぎたあたりから飽き飽きしていたりする。

 

贅沢な悩みだよなとも思う。

 

住む場所があって、食事も困ってなくて、健康で、何もしなくても良い。

 

この膨大な時間の中で何をしているかというと、そのほとんどを映画や読書、2次創作の鑑賞に充てている。

 

新しく観た映画、お気に入りで見直したドラマ、ハマっていた漫画の二次創作巡り。

 

どれも楽しくてどれも寂しい。

 

私は気付いてしまった。自分は本当は“人と関わりたいタイプの人間だ”と。

 

でも人間関係が苦手でその結果30代にして気軽に会える友達が0人という状況にいる。

 

過去の経験から人と関わってうまくいくことが圧倒的に少なかったから人を避けるようになってしまった。

 

人が好き、関わりたい、でもだいたい嫌われたり好かれないことが多い、傷つく、じゃあ嫌われないところまで距離を取ろう。

 

こんな感じの図式のできあがり。

 

悪くないとも思う。会った時に天気や軽い時事ネタくらいを話す仲なら嫌われない。

 

めんどくさい派閥なんかも入らなくてすむ。

 

その代わりに力を抜いて話せる相手はいない。

 

何事にもメリット、デメリットがあるんだなと思う。

 

仕事から離れてみると見事に孤独になった。

 

私のスマホを鳴らしてくれるのは夫くらいだ。もうトランシーバーでいいんじゃなかとも思っている。

 

熱中するような趣味もなくて、時間を忘れて・・なんてことも一切ない。

 

時計を見ながらそろそろお昼ごはんだとか、スーパーに行こうとか時間割のように動いている。

 

10年後、今の自分を振り返ってどんなことを思うんだろう。

 

もっと外に出なよ、自分から人に連絡してみなよ、趣味を真剣に探しなよ、何か勉強でも始めなよ・・・。

 

どれも言いそうで、どれも言わなそうだ。

 

結局今までもそうだったけどなるようにしかならない。だから流れに身をまかせている。

 

もしかしたら今日、猛烈に情熱を注げる何かに出会うかもしれない。

 

明日、生涯の親友に出会うかもしれない。

 

無理やり動かしたことって続かないし無駄になることも多い。

 

自然に動く方向へ。ただ理性と優しさを忘れずにもっていればいいんじゃないかなと思う。